トヨモクの成形技術

成形合板とは木材を薄くスライスした単板を何枚も重ねあわせ、圧力と熱を加えた型にはめながら接着することで形を作る技術。
無垢材では表現できない美しい曲線の製品を作ることができます。
当社ではプレス用の型も社内で設計、製作し熟練した技術者の感性とNCマシーンにより成形・木取・加工・研磨・組立・塗装・張り仕上作業を社内一貫生産し、お客様に御満足頂ける、快適かつ機能性を兼ねた美しい製品をお届けいたします。

曲げる事によって得られる「薄さ」と「強さ」

海外でスライスされた1.5ミリのブナ材を輸入し高周波プレス機で
曲げながら接着された成形合板は、
薄くても椅子の複雑な形の部材として強度を得ることができます。
自社で製作された曲げる事によって得られる
「薄さ」と「強さ」の成形合板の椅子は、
新たなカタチの機能(スタッキング、軽量化)を生み出し、
生活空間に使いやすさとデザインをご提案いたします。

曲面の美的造形

一枚一枚の木材を立体的に貼り合わせる技術は、トヨモクならでは。
成形合板の表面に広葉樹の突き板を貼ることによって
流れるような木目を作り出し、木製椅子の雰囲気を生み出します。
また、曲げられた木材を想像しながら成形合板を製作するのは
技術者の技に頼っています。
曲面の美的造形は、部品一つでも完成品の姿(すがた)が
美しくなるように人の目と手が重要なのです。

複雑な身体の曲面に合わせた、3D曲面

座ることを目的とした椅子には様々あります。
リビング、ダイニング、子ども用、作業用。
良い姿勢、リラックスした姿勢などをサポートするために
トヨモクでは何種類もの成形合板の型をつくり
3D曲面の背もたれに技術を活用しています。
人の身体は想像以上に複雑な曲面をしています。
それに合わせた背もたれの椅子は、
しっかりと身体をサポートできるのです。

体を包み込む、シェル型面

紙を曲げたようなシェル型の成形体の椅子は、
まるで樹木に包まれたイメージ。
これも成形合板の特徴の一つです。
大型の高周波プレス機を使い製作されます。
一般的な椅子の形とはことなり、
背面と座面が一体化したものでユニークな椅子ができあがります。
樹木の幹(シェル)に座って休憩や待ち合わせをするなど、
パブリックスペースで見かけることもあると思います。

成形でつくる「しなり」という機能

成形体で薄く曲げられた木材は、
ある程度の加重に耐えることができます。
また、バネのようにもとに戻ります。
この機能を利用して人の身体の体重移動をサポートします。
場合によっては、表面には見えない骨組みの部材に使用しています。
フォルムの美しさだけではなく、曲げる方向や部材の厚みの調整により
心地よい座りを実現しています。
座ってみてはじめて解る成形合板の椅子も
トヨモクでは開発しています。